「勝利の方程式」崩壊危機…巨人が狙う“抑え助っ人”の名前
■原監督の危機管理
「クックがコケたら皆コケたでは困る」
宮本コーチは開幕前にこう漏らしていた。そのため、新クローザーの負担を減らし、勝利の方程式を2通り作る構想もあるにはあったが、勝利の方程式を作る構想自体、怪しくなってきたのが実情だ。
そのクックはこまで4戦4セーブ、防御率0・00と好スタートを切ってはいる。が、クイックが遅いなど、走者が出てからの弱点が指摘されているうえ、まだ1点差以内での登板はない。緊迫した場面での実力は未知数と言わざるを得ない。さるチーム関係者がこう言う。
「宮本コーチが言うまでもなく、クックにすべてを託すようなことは危険だし、そうはしないでしょう。なので開幕前から他にクローザーを任せられる新外国人投手を探しているし、それはいまも続いています。巨人の5年連続V逸は歴史上なく、3度目の就任となった原監督にとって、今年はどうしても負けられない。助っ人にも二の矢、三の矢を用意する。原監督がよく言う危機管理です」
つまり巨人の新助っ人探しは、勝利の方程式の解体危機によって、いよいよ加速するということだ。実際問題として、巨人はバリバリの抑え投手を米国から連れてくることができるのか。