「勝利の方程式」崩壊危機…巨人が狙う“抑え助っ人”の名前
「米国のFA市場にはまだ、昨年のワールドシリーズを制したレッドソックスからFAになったキンブレルを筆頭に、かなりの数の抑え投手が残っています。各球団は名前や実績にとらわれず、若くて才能ある選手に抑えを任せるようになってきたからです」とは、スポーツライターの友成那智氏。
■才能ある若手より実績のある選手
とはいえ、巨人がいまから触手を伸ばすとしたら「才能ある若手」というくくりから漏れた名前や実績のある選手ではないか。だとすれば、FAのバド・ノリス(34)やダン・ジェニングス(31)は可能性があるという。前出の友成氏がこう言った。
「メジャーは30代中盤にかかると、ガクンと評価が落ちます。ノリスは昨年カージナルスで28セーブ、防御率3・59だった右腕。今年2月にブルージェイズとマイナー契約を結びましたが、オープン戦で結果を出せず今月2日に解雇された。先週ナショナルズ入りのウワサもありましたが、立ち消えになりました。球速は150キロくらいで、武器はカッターです。ジェニングスは昨年まで2年連続70試合以上に登板した左腕。あまり三振を取れないので評価されていませんが、4年続けて防御率3点台と安定した成績を残しています。今季は2月にマイナー契約でエンゼルスに入団しましたが、こちらもオープン戦で結果を出せず3月下旬にクビになった。2人とも現在はFAです。クックに比べれば期待できますし、1億5000万円程度の年俸でも出来高をつければ獲得できると思いますね」