西武・源田は金本や鳥谷の「二の舞い」にならずによかった
西武・源田壮亮の連続フルイニング出場記録が299試合で途絶えた(連続試合出場もストップ)。新人の開幕戦から同記録が続いていたこと自体、空前絶後だろう。
記録が途絶えた要因は、右手首に死球を受けたことで「右手関節挫傷」と診断されたからだ。骨に異常がなく、現在はすでに復帰していることを考えると、無理をすれば出場できるくらいの軽傷だったのかもしれない。
しかし、西武の辻発彦監督はそれでも源田を欠場させた。その背景にどんな苦渋の決断があったのかはわからないが、この最終的な判断を私は心から称賛したい。ここで無理をさせて、源田という将来性豊かな若い才能に傷がついたら大きな損失だ。ただでさえ負担が大きく、役割も重要な遊撃手なのだから、慎重に扱って長く活躍してもらったほうがいいだろう。
というのは采配論やマネジメント論の話であって、私はそれ以上に「連続試合出場」などという、あまり利にならない記録をさっさと終わらせ、周囲が騒ぎ立てるのを早めに抑止したことに大きな意義を感じた。かつての阪神・鳥谷敬しかり、同・金本知憲しかり、連続試合出場の記録があまりに続き過ぎると、次第にマスコミが取り上げるようになり、やがて本来の試合出場の意義とは異なる「記録継続のための不自然な強行出場」が注目を集めることになる。