4月興行は満員札止め 新日本プロレス劇的復活成功の戦略は
選手たちの魅力あふれるキャラクターやファイト、また団体の新たな戦略により、新日は日本で第1位、世界でも2位の規模のプロレス団体となった。
しかし、平成を振り返ると、新日にも“暗黒時代”があった。2000年代には総合格闘技ブームに押されて興行収入が落ち込み、故橋本真也選手や武藤敬司選手など、人気選手の大量離脱が発生。04年には過去最高損失を記録する。
臥薪嘗胆。約10年の時を経て、団体は見事に復活を遂げる。
「一番のターニングポイントは、12年にブシロードが新日本プロレスを買収して子会社化したことでしょう。広告を大量投入し、14年には月額999円の映像配信サービスを開始。資本を投じてビジネスモデルを旧時代的なものから現代的なものへ転換できたことが大きかったと思います。ブシロードの木谷オーナーがいなければ、復活はなかったはず」
その時代を支えた棚橋弘至選手らの力も大きかった、とメイ社長。彼らのキャラクターの影響で、次第に会場には女性ファンが増えていった。今では約4割が女性ファン。今後はどんな選手が求められていくのだろうか。