2度の同点劇に貢献 ヤクルト村上は高卒でもキャラは超大物
大物キャラはすっかり定着している。雄平(34)も「オレ、なめられてるんですよ、まずいなあ。試合中もベンチで『雄平さん、ちゃんと声出してください』とか言ってイジってくるんです」と苦笑いだった。
コーチの指導を「スルー」することも。宮本ヘッドコーチはため息交じりにこう苦笑する。
「アイツは言うこと聞かんよ」
村上の課題はお粗末な守備。本人も「守備で迷惑をかけている」が口癖だが、今季6失策はリーグで2番目に多い。記録に残らない拙守も目立ち、ベンチでは宮本ヘッドが険しい表情を浮かべるのはおなじみの光景。それでも辛抱強くスタメンに起用し続けるのは、育成重視の方針だけではない。泰然自若とした立ち居振る舞いが大成を予感させるからである。
バレンティンが離脱し、山田と青木にマークが集中しているヤクルト打線。19歳の心身の成長が、今後を左右することになる。