ヤ神ともバント下手露呈し分け…セの野球はレベル低下深刻
両軍とも勝てるチャンスはあった。延長十二回の引き分けに終わった17日のヤクルト―阪神戦。終盤はスタンドから何度もため息が漏れた。
ヤクルトは2―2で迎えた九回裏、先頭の村上が内野安打で出塁。中村の犠打とジョンソンのワイルドピッチで1死三塁のチャンスをつくった。ここで九回表から守備に入っていた広岡がスリーバントスクイズを空振りしてダブルプレー。広岡はカーブにまったくタイミングが合っていなかった。カウントが追い込まれていたから、カーブが来ることは予想できたはずだ。
ヤクルトは十回裏にも無死満塁からバレンティンが強引な打撃で併殺に終わり無得点。終盤の拙攻でサヨナラのチャンスを逃した。
一方の阪神もバント下手なら負けてはいない。十回表に梅野が詰まりながら中前打で塁に出ると、こちらも暴投で二進。続く木浪は2球続けてバントを失敗し、スリーバントも空振りして三振に終わった。その後、代打の鳥谷は見逃し三振。鳥谷は十二回の2死二塁でも空振り三振に終わった。
5位に低迷する阪神の58得点はリーグ5位。10本塁打は最少だ。貧打で点が取れないのに、ここぞという時にバントも決められないなら勝てる試合もモノにできるはずがない。