2度の同点劇に貢献 ヤクルト村上は高卒でもキャラは超大物

公開日: 更新日:

 デカイのは体だけではない。

 高卒2年目でレギュラーに定着したヤクルト村上宗隆(19)。188センチ、97キロの大型内野手はチームトップの9本塁打を放ち、10代では金田正一らを抜いて球団最多を更新した。

 8日の阪神戦では八回に同点犠飛、1点ビハインドで迎えた延長十二回には死球を受けながら盗塁。次打者の中村悠が二塁打を放ち、引き分けに持ち込む同点の本塁を踏んだ。

 ルーキーイヤーは二軍で研さんを積み、昨季はファームで17本塁打(イースタン2位)。「清宮世代」のブレーク候補筆頭といわれているが、周囲が面食らったのは打撃力だけではなかった。

 ある日の神宮球場。クラブハウスから出てきた村上は、親よりも年上の杉村巡回コーチのお腹を笑顔でさすっていた。突き出たウエストを19歳にイジられた61歳の名伯楽は「スイングスピードだったりパワーだったり、持っているものは素晴らしいものがある。アイツは大物になるよ」と太鼓判。タイミングを外されて打撃フォームを崩す村上に、体の軸がブレないスイングを反復練習させた。日頃から練習に付き添い、キャンプや早出練習で二人三脚を続けてきた信頼関係があってこその“悪ノリ”だった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  3. 3

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 4

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  5. 5

    マイナ保険証「期限切れ」迫る1580万件…不親切な「電子証明書5年更新」で資格無効多発の恐れ

  1. 6

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 7

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  3. 8

    Mrs.GREEN APPLEのアイドル化が止まらない…熱愛報道と俳優業加速で新旧ファンが対立も

  4. 9

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  5. 10

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差