もっか打撃三冠なのに…巨人坂本“メジャー興味なし”の理由
■「絶対的な存在にならないと」
巨人の主将に就任した14年オフ、坂本勇は本紙のインタビューでこんな心境を明かしている。
「今のところ、メジャーどうこうという意識はありません。マエケン(前田)やマサヒロ(田中)は、日本で絶対的な成績を残した。メジャーリーグは、すごいなあ、いいなあと、そういう憧れはあるけど、じゃあ実際にプレーしてみたいかというと、特に今はそういう実感はないんで、しっかり日本で頑張りたい。絶対的な存在にならないと、メジャーとか考えられないですよね」
絶対的な存在になった暁には……とも受け取れるが、翌15年オフに巨人と16年シーズンからの3年以上の複数年契約を結んだ。
某メジャースカウトがこう言う。
「あの時は残念でした。日本人トップのショートストップとして、我々を含む数球団が興味を示していました。でも日本人の内野手、特に高い身体能力が求められるショートは厳しい。坂本は賢い選手と聞きましたから、リスクを負いたくなかったんでしょう」