もっか打撃三冠なのに…巨人坂本“メジャー興味なし”の理由
確かにメジャーで日本人内野手の成功例は、ほとんどない。そもそも過去にメジャー契約を勝ち取った選手は5人だけ。さらに、成功したといえるのは、井口(ホワイトソックスなど)くらいで、13年にアスレチックス入りした中島(現巨人)は故障などで一度も昇格することなく帰国した。川崎(マリナーズなど)、田中賢(ジャイアンツ)はともにマイナー契約スタートだった。
■複数年契約結び、幹部候補生
球界関係者がこう言った。
「坂本が『大好きだった松井稼頭央さんを見てプロ野球選手になろうと思った』と言う松井稼(メッツなど)の影響もあるでしょう。日本球界で絶頂期に海を渡ったのに、メジャーの分厚い壁に阻まれ、特にメッツでは苦しみ、目立った成績が残せなかった。そのため、メジャー各球団では今でも日本人内野手の評価が低い。それと、コンディションの問題もあるのではないか。高卒2年目の19歳からほぼフルに出場を続けてきた頑丈さがウリではあるが、10年のCSを欠場する要因となった腰痛にずっと悩まされ、巨人と複数年契約を結ぶ15年ごろまではよく表面化していた。日本より多い160試合以上を広大な大陸を移動しながら戦うメジャーは、日程も移動も日本とは比べものにならないほどハード。体に不安な箇所があれば、なかなか挑戦に踏み切れないものです」