首位要因は丸だけ?当事者に聞いた原巨人と由伸時代の違い
昨年までの3年間、指揮を執った高橋由伸前監督(44)は、2、4、3位で昨季限りで辞任した。4年連続V逸を受け、今季から3度目となる原辰徳監督(60)が就任すると、27日現在、15勝8敗で首位を走っている。
巨人はこのオフ、広島からFAで丸を5年総額25億5000万円で獲得するなど大補強を敢行した。丸は開幕から3番、現在は2番として機能しているが、本当にこれだけが原因なのか。
原監督は「動く野球」を信条とする。広島との開幕2戦目で早くも坂本勇に送りバントのサインを出し、「勝負どころでは例外はない」とナインに知らしめた。実際、「生涯で2度目」と言う3番のビヤヌエバにも問答無用でやらせ、エンドランなど仕掛ける数も激増している。
一方、チームメートによると「我慢強い」「動かない」のが由伸前監督だ。「投手に関しては素人なのでコーチに任せる」と言い続け、就任当初は尾花投手コーチ、2年目以降は斎藤投手総合コーチに一任。ナインの間で「試合での交代を含め、投手のことは完全に丸投げでした。通常のサインだって本当に由伸監督が出しているのか、実は村田ヘッド(コーチ)が出しているのか、分からない時があった」とささやかれたほどだ。