初登板初勝利も直球勝負 日ハム輝星“賭け”に勝ちっぱなし
吉田は日本ハムからドラフト1位指名された後、「プロの世界は自分よりすごいところがある人がたくさんいて、自分より下の人がいないっていうくらいの環境だと思う。同じ4年間を過ごすなら、自分がしっかりやりさえすれば、プロへ挑戦した方が成長の幅が広がるのかな、と思った」と言っている。秋田の地元関係者がこう言う。
「大学に行っていれば、4年間は不自由なく、野球に打ち込めたが、あえて厳しい道へ進むことに賭けた。八戸学院大では抑え起用のプランもあった。もし、大学に行っていたら、4年後に抑え投手としてプロ入りしたかもしれない。そうなれば3万3000人以上の大観客が集まった札幌ドームでまっさらのマウンドに立ち、初勝利を挙げることはなかった。吉田は中学時代にも進路の選択を迫られている。強豪校からの誘いもあったが、父の母校である金足農に進学したことで一躍、時の人になり、プロへの道が開けた。それだけ勝負運が強いのでしょう」
■広島4番・鈴木に全球真っ直ぐ勝負
勝負度胸の良さはこの日の投球にもアリアリと見て取れた。