5回1失点も白星逃す…“がむしゃら”雄星に必要なのは夏休み
マリナーズ・菊池雄星(27)が13日(日本時間14日)のツインズ戦に登板。5回を1本塁打含む6安打1失点と試合を作ったが、白星を手にできなかった。5月19日のツインズ戦で3勝目を挙げたのを最後に勝ち星から遠ざかっている。
この日は試合を作ったが、開幕から2カ月が経過し、主力クラスでも疲労から調子を崩す時期だ。メジャー1年目の菊池はなおさらで、パフォーマンスが低下しても仕方のないことではある。
これまでも、日本人選手が1年目の前半戦中盤に差し掛かって失速するケースは少なくなかった。ヤンキース・田中将大(30)はルーキーイヤーの14年、7月8日までの18試合で12勝4敗、防御率2.51。好スタートを切りながら、前半戦終了間際に右肘靱帯の部分断裂で離脱。昨季、二刀流をこなした大谷も6月8日に右肘内側側副靱帯損傷で、田中と同じ治療を受けた。ボールやマウンド、登板間隔など、ただでさえ環境が異なるだけに、投げる負担は大。菊池の疲労がピークに達していても何ら不思議ではないのだ。
菊池の今季年俸は約8億8000万円で、マリナーズ投手陣では3番目の高給取りだ。メジャーでは実績のないルーキーだし、チームの期待に応えようとがむしゃらに投げ続けているに違いない。