著者のコラム一覧
片野寛理サッカー選手

1982年生まれ、千葉県船橋市出身。DF。順天堂大サッカー部からJFLの栃木、佐川印刷を経てJ3北九州。2011年からタイを拠点にオソサパ、香港・流浪足球会などを渡り歩き、今季はシーサケットFCでプレー。日本語・英語・タイ語を操る。

タイでは人間関係を築く楽しさが“中毒”になっている

公開日: 更新日:

「(DFとして)与えられたポジション(仕事)をこなすだけではなく、試合の流れを読んでチームを落ち着かせることやチームの潤滑油になるといった<まとめ役を求められている>ことは感じています」

 ――多くの日本人選手や指導者がタイで挑戦しては、早い段階で帰国してしまうことが多い中、今もなお頑張れている要因は何だと感じますか?

「チームメートとの人間関係を築くことが、もの凄く楽しくて<中毒>になっているのかも知れないですね。もちろんサッカーが大好きでうまくなりたい気持ちは常にあるんですよ。でも、それを超越する<人との触れ合い>が楽しくてやめられなくて。サッカーを仕事としてだけで考えたくはないんです。チームメートの個人的ストーリーを照らし合わせながら、その仲間が頑張っていると無性に<力になりたくなってしまう癖>もあったりで。そういった部分を高く評価してくれ、それがタイという国で長くプレーさせてもらえている要因のひとつなのかも知れないですよね」

 ――学生時代に英語が苦手だった青年が、今では英語とタイ語も操るトライリンガルとなり、不得手だった人とのコミュニケーションが心地良くなった。環境が人を成長させるのですね。

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