なでしこPK献上でオランダに惜敗 W杯16強止まり今後の課題

公開日: 更新日:

 初代なでしこ専任監督の鈴木良平氏が言う。

「16年4月に初の日本代表女性指揮官となった高倉監督は、前任者の佐々木監督が手を付けなかった<世代交代>を積極的に進め、今回のW杯メンバー23人中、17人が初W杯組というフレッシュなメンバーだった。経験値が低いとされる選手たちが、オランダ戦でも持てる能力をいかんなく発揮し、個人的には“美しい試合”だったと思っている。もちろんラウンド16で敗退したワケだし、高倉監督の選手選び、試合中の采配などの洗い出し作業、さらには高身長のCFが見当たらないなどの問題点の解決が急がれます。JFA(日本サッカー協会)のバックアップ体制も問われます」

 高倉監督のフランスW杯のノルマは「グループリーグ突破」(サッカー関係者)。JFA内には「高倉監督留任はいかがなものか?」という声は皆無。東京五輪も采配を振ることが内定しているからこそ、16強止まりのフランスW杯をシビアに検証することが、必要なのは言うまでもない。

▽高倉麻子監督のコメント
「後半チャンスをつくったが、決めきる力がなかった。フィジカル的に弱い私たちが、世界で戦うには技術の精度や個人の状況判断を高めていく必要がある。まだまだ何かが足りないということ。1年後の東京五輪に向けてしっかり修正したい」

▽キリンホールディングス株式会社・磯崎功典代表取締役社長の話「選手一人一人が最後まで戦う姿に感動しました。これからもファン・サポーターとともに、なでしこジャパンを応援していきます」

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