ドラ1新人の宿命 八村はサマーリーグで若手の格好の標的に
日本人初のドラフト1巡目ルーキーの入団が正式に決まった。
八村塁(21)が1日(日本時間2日)、ワシントン・ウィザーズと合意し、契約書にサイン。全体9位で指名された八村は初年度に約5億円の年俸を手にする。
今後は5日(同6日)開幕のサマーリーグ(ネバダ州ラスベガス)に向けて、現地で調整を続ける。
サマーリーグは、その年のドラフト指名された30人の他、来季のロースター入りや、下部組織のGリーグに所属しながらレギュラーシーズン中はNBAでプレーできるツーウエー契約を目指す若手が参加する。
ここでのパフォーマンスが各チームのGM、首脳陣の目に留まれば、NBAプレーヤーへの道が開け、昨季は渡辺雄太(24)が実力を認められ、ツーウエー契約を勝ち取った。
若手選手は、八村らのドラフト1位選手を相手に攻守両面で上回る働きを見せれば、自身の評価が高まる。ドラ1ルーキーは当然、若手のターゲットにされかねない。
特にウィザーズが対戦するニューオーリンズ・ペリカンズ(昨季ウエスタンカンファレンス13位)、ロサンゼルス・クリッパーズ(同8位)とも再建中のチームだ。浮上のきっかけを掴むチャンスがあるだけに、両チームの選手は八村に対して目の色を変えてくるに違いない。