14得点だけじゃない 八村のディフェンスを米メディア絶賛
米プロバスケットボールNBAのサマーリーグ(ネバダ州ラスベガス)が6日(日本時間7日)に行われ、NBAドラフト全体9位指名のウィザーズ・八村塁(21)がペリカンズ戦でデビュー。背番号8はコート内を縦横無尽に走り回り、その実力を見せつけた。
会場を沸かせたのはアリウープダンクなどで14得点を奪った攻撃より、体を張ったディフェンスだ。第2クオーターの残り6分を切った直後。レイアップを狙った相手選手と一緒にジャンプし、ボールをはたくブロックを見せると、空中でバランスを崩し尻から落ちた。
試合後、八村はそのプレーについて「ディフェンスはすごい好き。プライドを持っている部分はあるんで。そういうところで今日は何回か、ブロックとかディフェンスの部分でいいところが見せられて良かったんじゃないかなと思います」と胸を張った。
日本人ルーキーの防御力に関して多くの米メディアが及第点を与えた。
ウィザーズの地元紙「ワシントン・ポスト」(電子版)は7日付紙面で「八村のディフェンスと努力には疑いの余地はない」とひたむきな姿勢を評価。NBCスポーツ(電子版)は「彼は俊敏な動きを見せ、複数のポジションで好ディフェンスを披露した。ウィザーズ以外のチームが見落としていた潜在能力を見せ付けた」と驚きをもって伝えている。
ウィザーズが八村を評価したのは、ディフェンスでも相手にプレッシャーをかけられること。「優秀なウイングディフェンダーにもなれる能力を秘めている」という声もある。魅力はダンクシュートばかりではないということだ。