ヤクルト村上宗隆の素顔とは 本人と関係者の証言から探る
「小さくなるなよ。スイングも、人としても、スケールの大きな人間になれ。グラウンドでみんなから注目されても恥ずかしくないように、しっかり、堂々とやるんだぞ」
■「食い力」
高校時代、坂井監督からは「食い力」がなかったらダメだと教わった。188センチ、97キロという大きな体は、筋量の多さと大食による土台がある。
ある先輩選手は「めちゃくちゃ食べます」と、こう続ける。
「地方の鶏料理屋に行ったとき、20センチ以上ある骨付き鳥を10本もペロリと平らげました。ほかにも、から揚げなどの一品料理をつまみながらですから。さすがにもう、腹いっぱいだろうと思いつつ、『まだ食うか? 腹いっぱいか?』と聞いたら、『まだ食べられます』という。そこからお寿司屋さんにハシゴして、『俺はもういいから、おまえだけ食べろ』と。おまかせで20貫は食べてました。ホント、鉄の胃袋です」
■青木に弟子入り