ドラフト上位候補の興南・宮城を攻略した沖縄尚学の底力
沖縄尚学が延長13回の激闘を制した。
21日、決勝で夏の沖縄V3を狙った興南と激突。初回に幸先良く4点を先制したものの、三回に逆転を許し、5―5で延長戦に突入した。十二回に2点を勝ち越したが、その裏に追い付かれた。十三回2死満塁から、主将の水谷が押し出し四球を選び、試合を決めた。ドラフト上位候補左腕の興南・宮城から8点を奪った価値ある優勝。5年ぶり8度目の夏切符となった。
「沖縄県はよく興南と沖縄尚学の2強といわれるが、興南に宮城が入学してから、2年連続夏の甲子園出場を許し、完全に置いていかれていた。それどころか、最近は3年前に元糸満の上原監督が就任し、専用グラウンドが完成した沖縄水産に県全域からいい選手が集まり、昨秋は県準決勝で0―1で敗れるなど、押され気味でした」(沖縄の放送局関係者)
■選手として監督として甲子園V経験
比嘉公也監督(38)は「(ベスト16で)沖縄水産を破って選手たちが自信を深めた。(沖縄水産と興南の)2強を倒してくれるとは思ってなかった」と振り返り、主将の水谷は「宮城投手を打ったことを自信にして甲子園に臨みたい」と胸を張った。