強豪校次々敗退で好機 奥川擁する星稜「甲子園V」への課題

公開日: 更新日:

■この夏は全体的にレベルダウンだが…

 今夏は「強豪」といわれる学校が地方大会で次々と敗れている。春の優勝校である東邦(愛知)が2回戦でコールド負けを喫すると、春夏通じて8度の優勝を誇る大阪桐蔭(大阪)が準々決勝で金光大阪に敗退。横浜(神奈川)、創志学園(岡山)、広陵(広島)、龍谷大平安(京都)なども姿を消した。

 しかも、大船渡の佐々木朗希(3年)も岩手大会決勝で花巻東に敗れ、横浜の及川、創志学園の西を加えた「高校四天王」で甲子園に出場するのは奥川ただ一人となった。

 現時点で出場校は出揃ってはいないが、全国屈指の好投手を擁する星稜は、石川県勢初の優勝旗を手にすることができるか。

 高校野球に詳しいスポーツジャーナリストの田尻賢誉氏は、「今夏は例年と比べて全体的にレベルが落ちるとみています。星稜には大いに優勝のチャンスがあるでしょう。ただ、そのためには乗り越えるべき課題があります」と、こう続ける。

「星稜は昨秋の神宮大会決勝で札幌大谷に敗れて準優勝、春のセンバツでは2回戦で敗退しました。ともに切羽詰まった場面で守備のほころびというか、詰めの甘さが出たことが敗因です。神宮大会は1点リードの七回2死二、三塁の場面で、2点中前打を打たれて逆転を許した。遊撃手が打球に追いつきながら中前に抜かれてしまった。春の習志野戦は1―1の七回2死二塁の場面で三塁線のゴロを三塁手が捕球できず失策となり、決勝点を献上した。2試合とも内野手がしっかり止めて外野に転がさなければ、余計な失点は防げたし、試合展開は違ったものになったでしょう」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭