星稜・奥川が完全復活 北信越大会V4で“主役”再奪取の夏へ
星稜(石川)が4日、北信越大会決勝で敦賀気比(福井)を下し、春の北信越4連覇、昨春から3季連続優勝を達成した。
ドラフト1位候補の奥川恭伸(3年)が7安打1失点、無四球で11奪三振。八回にこの日最速となる150キロをマークし、最終回に3者連続三振を記録するなど圧巻の投球で締めた。
奥川はセンバツ後の4月、右肩の軽い張りを訴えた。春の石川大会では登板を回避し、実戦復帰は5月下旬にずれ込んだ。
約2カ月ぶりの公式戦だった1日の同大会1回戦で6回無失点。この日はセンバツ以来の完投で「行けるところまでと言われていたけど、投げていて最後まで行けるかなと思った。9回を投げ切れたことが一番の収穫。完全に復活できたかな」と笑顔を見せた。
出場したセンバツ1回戦で優勝候補の履正社から17三振を奪い、完封勝利を挙げた頃は、間違いなく奥川が主役だった。それが、2回戦で習志野に敗退してから、その座を大船渡の163キロ右腕・佐々木に譲っている。
奥川は「もっともっとレベルアップして夏の大会に入りたい」と前を向いた。みちのくの剛腕から主役を取り返すためにも、夏は全国制覇しかない。