ついに0.5差…巨人岡本は4番降格どころかスタメン落ちも
肉薄だ。巨人が4日の試合にも敗れて首位攻防戦3連敗。最大で10.5あった2位DeNAとのゲーム差がついに0.5にまで縮まった。
チーム関係者は、「敗因は4番」と断じる。この日、3タコ3三振に終わった岡本和真(23)である。いずれも、走者を置いた場面でことごとくバットが空を切った。特に1点ビハインドの五回2死満塁、七回2死二、三塁の場面で三振に倒れた際には、原監督の表情が明らかに険しさを増していた。
「前日の2戦目こそ13試合ぶりの一発を含む2安打3打点と4番の働きをしたものの、7月に入ってからは不振に陥っている(7月の月間成績は打率.256、2本塁打、9打点)。7月末には一時的に4番を外された。打順降格はすでに今季3度目(8試合)です。原監督は4番を代えることに躊躇しない。この日は守備でも緩慢なプレーがあった。打順降格どころか、スタメン落ちもあるかもしれません」(前出のチーム関係者)
同点で迎えた三回の併殺プレーで二塁・若林からのショートバウンドの送球を後ろにそらして勝ち越し点を献上(記録は若林の悪送球)。六回にも簡単に一塁線を抜かれると、これが三塁打となってチームの3失点目につながった。
原監督は前回監督時までの通算12年間で実に20人の選手を4番に起用している。自らの引退時に「4番は何人も侵すことができない聖域」と表現していたが、先のチーム関係者が指摘するように、4番を動かすことに躊躇しない。それは、スタメンも同じだ。チームも岡本も正念場を迎えている。