元巨人・二岡智宏さんは独立L富山の監督で優勝を目指す
目下の課題は、ここぞ!という場面での一打が足りず、投手は抑えに甘さが出ること。
「春先に比べたら、個々の技術は格段に上がってきてます。それぞれの弱点を一つ一つ解決していけば、まだまだ後期優勝のチャンスはありますよ」
好機での「代打、オレ」はないのか?
「アハハハ、それはないない。僕はあくまで監督。好成績を挙げ、選手をNPBレベルに育成するために来たんですから」
■02年はリーグ優勝、日本一に大貢献
二岡監督は1976年4月29日、広島県三次市で生まれた。中学時代は投手で鳴らし、名門・広陵高校を経て近畿大学に進学後、野手に転向。1年生からレギュラーとなり、3年生だった97年には全日本アマチュア野球王座決定戦などアマチュア5冠を達成。同年のIBAFインターコンチネンタルカップ・日本代表メンバーに選ばれ、初優勝にも貢献した。
そして98年のドラフトで逆指名で巨人軍に入団。ルーキーイヤーは新人王こそ逃したが、126試合に出場し打率・289、18本塁打の好成績を残した。2002年はリーグ優勝、日本一に大貢献。日本シリーズでは史上初の3戦連続猛打賞、第3戦では満塁本塁打を放つなど大活躍してMVPに輝いた。それ以降もコンスタントに成績を残し、08年には選手会長に就任。巨人軍の顔となった。