欧州組50人で代表強化は困難に…協会が抱える多くの課題
現に堂安は19年1月のアジア杯(UAE)以降スランプに陥り、南野拓実(ザルツブルク)もクラブでの出場機会が減った。欧州と日本を頻繁に行き来するダメージは計り知れない。
34歳まで代表で戦った前主将の長谷部誠(フランクフルト)が「僕は時差ボケに苦しんだり、眠れないこともほとんどなかった」とアッケラカンと語ったのは稀有な例。過去には、睡眠薬を使って時差調整する選手もいた。そういう負担をできる限り軽減し、代表でもクラブでも最大限の力を出してもらうために何をすべきなのか。選手の招集回数に制限を設け、年に何回かは欧州で合宿や試合を組むなどの配慮も必要になってくる。協会が何らかの方向性を示すべき時に来ているのは間違いない。「プレーヤーズファースト」の施策をお願いしたいものだ。 =おわり