欧州組50人で代表強化は困難に…協会が抱える多くの課題
あれから7年が経過した今、東京五輪世代の主力である冨安健洋(ボローニャ)、堂安律(フローニンゲン)は欧州3年目を迎えている。彼らより年下の中村敬斗(トゥエンテ)や久保建英(レアル・マドリード)も海外組。A代表はおろか、五輪代表も満足いく強化ができない状況に、森保一監督は頭を悩ませているに違いない。
この8月も、欧州駐在強化担当の藤田俊哉氏を筆頭に複数の代表スタッフが欧州全域にいるA代表、五輪代表候補選手を視察して回る予定という。欧州に協会の出張所を置いて本格稼働させる必要もありそうだ。
「藤田を中心に選手の状況把握に努めている」と関塚隆JFA技術委員長は語っていたが、各クラブと密に連携を取り、五輪本番を含めた招集について恒常的に議論できる関係を築くためにも、もはや片手間な対応では足りないだろう。
■移動で心身のダメージも大きく…
強化試合のマッチメークも考え直すべきだ。この1年間は国内開催がメインだったが、欧州組が毎月のように帰国しなければならず、心身両面の負担は大きかった。