第1回W杯は3連敗したものの完敗だったとは思っていません
林 敏之(元日本代表・59歳)
ラグビー日本代表は28日、9月20日開幕のW杯に向けて18日から始まった強化合宿(北海道・網走市)を打ち上げた。林氏にとってのラグビーW杯とは? 今回は、ジャパンの主将として臨んだ1987年第1回W杯の思い出などについて語ってもらった。
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■ゲームフィットネス
徳島・城北高卒業後は岡仁詩先生が率いる同志社大学に進学しました。
入学当初は練習についていけず、最初の2カ月で15キロも体重を落としましたが、ラグビー自体には順応することができ、1年生からレギュラーの座を獲得しました。
大学日本一も経験して充実した日々でしたが、初めて日本代表に選出され、フランスに遠征した時の出来事は、今でも鮮明な記憶として残っています。フランス各地を転戦したのですが、まったく歯が立たずに4連敗。最後のフランス代表戦も20―3で敗れてしまいましたが、遠征中の5試合の中では最も内容が良く、僕自身も「日本にこんな優秀なFWがいるのか」と言われるほど活躍できました。