稽古量と体格はピカイチも 東龍強の抜けきれない“投げ癖”
稽古が好きで好きでたまらないという、珍しい力士。強くなるためというよりも、純粋に稽古が好きなのだ。1日50番取ることもザラだが、そこでも投げばかり。親方に注意されたことは何十回ではきかず、何百回も「投げばかりに頼るな」と言われ続けている。
「性格はのんびり屋。出世してどうこうという欲は、あまりないように見える。昨年の名古屋場所で大敗し、十両13枚目に落ちたときは『新十両のときよりも番付が低かった。本気であせった』と話していたが……。全般的に地味な力士ですね」(前出のタニマチ筋)
稽古量が強さに比例しないのは、それはそれでむなしい話だ。
▽あずまりゅう・つよし
●本名はサンドゥイジャブ・トドビレグ
●1987年5月、モンゴル・ゴビ・アルタイ県出身
●191センチ、160キロ
●最高位は前頭14枚目
●巡業で土俵に上がる頻度、回数は角界随一