エ軍大谷どうなる二刀流 監督解任より気がかりなGMの去就
大谷翔平(25)のボスがクビになった。
エンゼルスが9月30日(日本時間10月1日)、ブラッド・オースマス監督(50)の解任を発表した。「難しい決断だったが、別の方向に進む必要があるとの判断」とはビリー・エプラーGMだ。
米メディアはカブス監督を退任したばかりのジョー・マドン(65)の就任を有力視している。
エプラーGMはすでに大谷を来季、投打の二刀流で起用すると公言している。監督が代わろうとその方針に変更はないといわれるが、マドン監督が就任するようなら違った形の二刀流が見られるかもしれない。なにしろ過去3回、最優秀監督賞を受賞した策士。外野を4人で守らせたり、逆に内野手を増やしたり、満塁で強打者を敬遠したりも平気でする。投手をやりながら打席にも入る真の二刀流が実現する可能性もある。
「それより問題は二刀流を支持するエプラーGMの去就ですよ」と、米メディア関係者がこう続ける。
「今回のオースマス監督解任はモレノ・オーナーの鶴の一声です。今年が3年契約の1年目、契約を2年残したオースマスをクビにしてまで2年連続監督交代に舵を切ったのは、大金を使いながら勝てないチームに業を煮やしたからです。今季の選手総年俸は30球団中6位。7年連続地区優勝のドジャースや3年連続地区優勝のアストロズを上回るカネを投じているのに、エプラーGMが編成権を握る16年以降は4、2、4、4位でプレーオフにすら進めない。今年8月にオプションを行使して来季もGMを任せることが決まっていますが、結果が出なければクビは確実。GMが代われば大谷の二刀流も根本から見直される。例えば今季のように、野手に専念する可能性だって出てくるのです」
大谷が来季以降も二刀流を貫くためには、投打で結果を出して、なおかつチームの勝利が条件になるというのだ。