岩隈&中島残留 G原監督の“お気に入り厚遇”に若手ため息

公開日: 更新日:

 年俸5000万円の岩隈は、二軍でも2試合に登板したのみ。

 当初は6月に一軍復帰という青写真があったものの、右肩の状態が上がらず、一進一退を繰り返した。年俸1億5000万円の中島は43試合の出場にとどまり、打ったヒットはたった8本の打率・148。1本塁打、5打点とからっきしだった。本来なら真っ先に整理対象選手になってもおかしくない成績である。

 2人はともに、原監督が強く獲得を望んだ選手だ。

 当初から、自らが率いた09年WBCの日本代表メンバーという関係性を強調し、岩隈にも中島にも自分で電話をかけ、口説き文句とともに獲得の意思を伝えた経緯がある。

 巨人が、1年契約の2人を残留させる背景には、編成面も任される原監督の意向、あるいは、その全権監督に対するフロントの忖度があるともっぱらだ。

 5年ぶりのV奪回を果たした原監督はNHKのインタビューで「(選手を)育てるというような義務感などは全くないですよね」と言っていた。育成より情実が優先されるのだとしたら、若手・中堅選手は、やりきれない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇