「マジメで実直」だが…広島・佐々岡新監督の隠れた一面
「全身全霊を込めて、務めさせていただきます。(広島は)他球団と比べても優勝できる戦力だと思う。(今季は)シーズン終盤にリリーフの弱さが出た。もっとレベルアップしないといけない」
7日、広島の佐々岡真司新監督(52)が就任会見を行った。
島根県出身で、1989年ドラフト1位でNTT中国から入団。07年に引退するまでカープ一筋18年、通算138勝153敗106セーブと活躍した。
松田オーナーはじめ、誰からも「人柄がいい」「優しい」と評判。スポーツ紙記者時代から約50年、広島を取材してきた駒沢悟氏が言う。
「マジメで実直を絵に描いたような性格です。彼の生まれ育った島根県那賀郡金城町(現浜田市)は、温泉が名物の山あいの町。そこで母ひとり、子ひとりの家庭で育った。高校卒業後は進学せずに就職。苦労をしていることもあって、非常に面倒見がいい。それでいて、表立ってひけらかすことはなかった。親分肌の面もあり、よく沢崎(現二軍投手コーチ)や江藤(前巨人三軍監督)らを食事に連れて行っていた。冬は町田(現三菱重工広島監督)や高橋建(現阪神二軍投手コーチ)らに声をかけ、故郷の温泉に漬かっていましたよ」