極貧球団が強豪追い詰める メジャーのPOが盛り上がるワケ
昨季まで2年連続リーグ優勝、ワールドシリーズ制覇を目指したドジャースが、プレーオフ初戦の地区シリーズで早くも敗退した。
2勝2敗のタイで迎えた日本時間10日の対ナショナルズ戦。
ドジャースは2点リードの七回途中からサイ・ヤング賞3回のエース・カーショーが登板するも、連続本塁打を浴びて同点に。前田は八回をピシャリと抑えて後につないだが、延長十回、4番手のケリーが満塁弾を打たれて万事休した。
ナ・リーグ最高勝率をマークした強豪が姿を消したかと思えば、ア・リーグでは選手総年俸が30球団中29位、ワイルドカードから勝ち上がったレイズがリーグ最強といわれるアストロズに2連敗から2連勝、逆王手をかけた。
メジャーを代表する球団が地区シリーズで敗れる一方で、極貧球団が強豪を追い詰めている。
メジャーのプレーオフがフタを開けてみるまで分からない、見ているファンをドキドキ、ワクワクさせるのはなぜか。
「地区優勝のチームが強いのはもちろん、ワイルドカードにしても、12分の2の狭き門。終盤のデッドヒートを勝ち抜いた勢いもあるわけで、プレーオフに出てくる10チームに、大きな実力差はありません。加えて、ワイルドカードは1試合制。勝てば、次の地区シリーズに進めるため、投手陣の消耗も少ないのです」とは在米マスコミ関係者だ。