著者のコラム一覧
安倍昌彦スポーツライター

1955年、宮城県生まれ。早大卒。アマ時代に捕手としてプレーした経験を生かし、ドラフト候補のボールを実際に受けて取材するスタイルを確立。通称「流しのブルペン捕手」。自身が責任編集を務める雑誌「野球人」を始め、著書、寄稿は多数。

打者の胸元あたりのスピードとホップ感でミットをはねた

公開日: 更新日:

 絶体絶命のピンチでのリリーフ登板。スライダー、スプリットであっという間に追い込んで、150キロ近い快速球で打ち取って、一転、逆のパターンでねじ伏せた。

 ガッツポーズは出たが、昨夏の甲子園のような「これ見よがし」のパフォーマンスじゃない。西純矢の中で、メラメラと燃えているものが<内燃>していた。

 あり余るエネルギーと闘争心を全身からほとばしらせながら、それでも燃え過ぎてはいない。以前は難しかった「セルフコントロール」ができていた。

 去年から、年は1つしか重ねていないが、野球的精神年齢のほうは、5歳ほど上がったようだ。

 ここ一番での意気に感じた投球の迫力と気迫は見違えるものだった。信用されて<場>を任される者の気概に満ちていた。

 将来の<像>は、絶対的守護神か。

 西が出てきたら、もうアカン……。相手の追撃意欲を消去させるほどの存在にのし上がる。

▽にし・じゅんや 2001年、広島県生まれ。184センチ、85キロ。右投げ右打ち。最速154キロ。球種はスライダー(縦、横)、チェンジアップ、フォーク、カーブ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭