クジで痛い目にあいたくない球団が入札で狙う社会人投手の名前
各球団ともドラフト当日まで、綿密な戦略を練る必要がありそうだ。
佐々木、奥川、森下の3人に指名が集中するのは必至だし、外れ1位候補も限られる。揚げ句の果てに、クジを2回も3回も外したら目も当てられない。それなら、最初から計算の立つ社会人投手をいきなり入札するのが得策――。そんなふうにソロバンをはじく球団が必ず出てくると、まことしやかにささやかれている。
ほとんどの球団が「ドラフト1位クラス」とみているのは、JFE西日本の左腕・河野竜生(21=鳴門)と東海理化の右腕・立野和明(21=中部大一)の2人。
河野は鳴門時代、3年連続で夏の甲子園を経験し、3年時はチームを8強に導いた。社会人に進んで球速もアップ、今年に入ってからは150キロの大台を突破した社会人ナンバーワン左腕だ。
立野は中部大一時代こそ無名も、東海理化で素質が開花した。トレーニングの成果もあり、球速は152キロに。今年は社会人の日本代表候補に名を連ね、トヨタの補強選手として都市対抗の決勝でも投げた。