主砲が補強要求 エ軍マドン監督の交渉力が大谷の来季左右
「ファン、選手たち全員が補強のニュースを待っていると思う」――。
エンゼルスの主砲で今季3度目のア・リーグMVPを受賞したマイク・トラウト外野手(28)が、球団フロントに戦力の上積みを訴えた。22日にMLBネットワークラジオに出演、「プレーオフに出て勝ち進みたい」と、2014年以来、遠ざかっているポストシーズン進出を来季の目標に掲げたのだ。
今季のエンゼルスは投手陣が総崩れしたことが響いて、首位アストロズと35ゲーム差の地区4位に終わった。来季、巻き返しを期すためにも、主砲は大型補強の必要性を訴えたのだろう。
エンゼルスは今オフ、投手陣、特に先発ローテの再建を図るため、FA市場への参戦を打ち出している。ゲリット・コール(29=アストロズからFA)、スティーブン・ストラスバーグ(31=ナショナルズからFA)らの目玉投手の獲得に動くとみられる。
■マドンを慕う選手は少なくない
主砲が納得するような補強をできるか否かは、来季から指揮を執るジョー・マドン監督(65)の交渉力にもかかっている。新監督は就任会見の際、「リクルーター(採用係)を務めるのは好きなんだ」と、必要とあらば、選手との交渉の席に自ら出向くと明かしている。