来季FA取得の燕・山田哲 球団はメジャー以上に巨人を警戒
今オフは筒香(DeNA)、秋山(西武)らがメジャー挑戦を目指すなど、FA市場が活況を呈する中、早くも来オフの「目玉選手」の周辺が騒がしくなってきた。
史上初の3度のトリプルスリーを達成、先日のプレミア12で侍ジャパンメンバーとして、世界一に貢献したヤクルトの山田哲人(27)である。
山田は順調にいけば、来季中に国内FA権(8年)を取得する。日米球界が山田の動向を注視しており、さる代理人筋は「かねてメジャーへの関心があるようですが、今のところは国内志向が高いと聞いている。仮に国内FA権を行使すれば、大争奪戦になります」と言うのだ。
■5年40億円規模
山田の今季年俸は4・3億円(推定)。ヤクルトとしても、好待遇を用意し、是が非でも流出を阻止したいところだが、消息通はこう明かす。
「山田は来年28歳とまだ若く、過去に目立った故障もない。少なくとも向こう5年間は球界トップクラスの成績を残すだろう。昨オフのFA野手の契約条件を見ると、巨人の丸佳浩(29=当時)が5年総額25・5億円、楽天の浅村栄斗(28=当時)は4年総額20億円で契約した。浅村の争奪戦に参加したソフトバンクは、4年総額28億円程度の条件を提示したという。こうした金額は、そもそも推定であり、他選手への配慮などを理由に低めに設定されているケースもある。丸も浅村も、実際はもっと高額な契約を結んでいるとの噂もある。山田の場合、実質的に5年総額40億円規模の条件が必要になるとみています」