巨人は来オフ燕・山田哲狙いか “キーマン”吉川尚に正念場
■今季は誰もレギュラー定着ならず
今季、吉川尚が離脱した後は、山本、若林、田中俊が二塁のスタメンを分け合った。育成出身で内野手の増田大も代走などで存在感を見せたが、いずれもレギュラー定着には至っていない。
巨人にとって二塁のポジションは長年レギュラーが固まらない懸案事項。毎オフの補強ポイントだった。3年前、ドラ1で吉川尚を獲得し、問題は解消されたかにみえたが、その吉川尚も鳴かず飛ばずのまま来季4年目を迎える。正二塁手奪取は、これがラストチャンス。順調なら来季中にもヤクルトの二塁手・山田哲人(27)が国内FA権を取得するのだ。
「日本初の3度のトリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁以上)の達成者でもある球界を代表する打者。もしFA権を行使するようなら、大争奪戦になることは間違いない。ただし、今季の年俸は4・3億円。巨人やソフトバンクなど、金満といわれる球団が来オフに備え、目を光らせています」(球界関係者)
要はポジションがかぶる山田のFA補強を踏みとどまらせるくらいの大活躍が吉川尚には求められるということだ。またもどこかケガでもしようものなら、原巨人は迷うことなく、山田の補強に走る。残された時間はあと1年だ。