就任後のタイは5勝2敗4分け 西野朗監督の2019年を採点する
戦術や選手起用なんぞ、筆者には大した問題には感じない。ただ一点、西野は自ら選んだ選手達に『刺激を与えられているかどうか』が気になるだけだ。タイを飛び出し、別次元のフットボールに触れる選手が存在する今日、手法はどうであれ、彼らに新鮮さを与えられているのか。私はそこだけが気がかりでならない。
総じてみると及第点までは遠く及ばない。2019年のタイ代表監督通知表を100点満点で例えるならば、50点が妥当なところだろう。
1月に迫ったAFC・U-23アジア選手権。タイにとってはホスト開催となる大会だ。そこにはトウキョウ2020への切符が掛かっている。
1996年アトランタオリンピックに、日本代表を28年ぶりの出場へ導いた伝説的指揮官へ想いを馳せるタイ国民の気持ちは分かる。U-23タイ代表がグループステージを勝ち抜いてベスト4まで勝ち上がった時、筆者はその監督通知表に30点を上乗せしたくなるだろうが、果たして結果や如何に?
(文中敬称略)