メダル狙う新体操日本代表を待つ ロシア女帝の“最終審査”
東京五輪で、表彰台を狙う新体操団体日本代表のフェアリージャパンが都内で始動。5日の初日から約5時間、精力的に汗を流した。
昨年9月の世界選手権(アゼルバイジャン)では総合で44年ぶりの銅メダルを獲得、種目別ボールでは史上初の金メダルを手にした。絶対女王ロシアのお株を奪う演技を披露するため、昨年末から更なるレベルアップに着手。昨年、世界一に上り詰めたボールでは、リスクのある連係技をふんだんに組み込み、高得点が望める演技構成に取り組んでいる。
日本協会の山崎浩子新体操強化本部長(60)は、難度点だけでも昨年1月の大会でマークした8.700点から大幅増となる、19点台を見込む。昨年の世界選手権ですら15.700点だったから、難しい構成であることは明らかだ。
山崎本部長によれば、1つミスすると、次に繰り出す連係技(3~4個)にもしわ寄せが来るそうで、メンバーは一瞬たりとも気の抜けない演技を強いられる。
フェアリージャパンの今季の初陣は、2月のW杯モスクワGP(予定)。新しい演技は完成まで時間を要するとはいえ、今季初戦で結果を残して手応えをつかみたいところだが、まずはロシアの女帝の最終審査が待ち受ける。