WADA処分にプーチン激怒 ロシアが仕掛ける“東京五輪潰し”
都心が大混乱に陥るかもしれない。
世界反ドーピング機関(WADA)は9日、ロシアのドーピング不正に絡む検査データ改ざん問題で、ロシア選手団を来年の東京五輪や2022年サッカーW杯、各競技の世界選手権など主要大会から4年間除外する厳しい処分を決めた。潔白を証明した選手には個人資格での出場を認める。
この厳罰にロシアのプーチン大統領は激怒。
「決定は五輪憲章違反だ。スポーツ仲裁裁判所(CAS)に申し立てるあらゆる根拠がある」と、政治的動機によるものと反発。「処罰は集団的な性格を帯びたり、違反と関係ない人に拡大して適用されたりすることがあってはならない」と述べた。
ロシアの国家ぐるみによるドーピング実態についてはこれまで詳細に報じられてきた。同国の反ドーピング機関が検査予定日を事前に漏らしたり、検体のすり替え、検査結果の改ざんなど、その腐敗ぶりに世界は衝撃を受けた。
国際オリンピック委員会(IOC)は16年リオ五輪ではロシア選手団の参加をOKしたが、18年平昌五輪では選手団としての参加を認めなかった。