ロッテ佐々木朗希が矯正意欲 “逆傾斜”投球練習でクセ露呈
2日、マウンドとは逆、上りの傾斜のついた足場で投げる練習をしたのがドラフト1位ルーキーの佐々木朗希(大船渡)だ。
「いろいろなシチュエーションで投げる練習をしたいので。踏み出す左足が高い位置にあると、しっかり股関節に体重を乗せなければ投げられない。それに傾斜があると、腕を上げなければ投げられないから。意識するのではなく、自然な感じでできるように取り入れています」とは、指導した吉井投手コーチの説明。
体重をしっかりと股関節に乗せる、腕をしっかり上げるのが目的だが、最初からそうしなさいと指示するのではなく、自然とそうせざるを得ないような練習をさせているというのだ。
この上り傾斜を使って投げる練習法を伝え聞いたさる球界関係者は、「欠点というほどではないが、クセのようなものを自然と矯正する練習法のひとつです」とこう続ける。
「佐々木は高校時代からリリース時に体を引いてしまう傾向がある。そうなると投球に十分な力が伝わらないばかりか、フォロースルーが小さくなり、肩や肘に負担がかかる。故障リスクも出てきます。逆傾斜なのに体を引いてしまったら、投げようにも投げられませんからね」