衝突必至か…日ハム栗山監督と新監督候補のビミョーな関係
そもそも水と油だ、という声がある。
栗山英樹監督(58)の右腕役として14年ぶりに古巣に復帰した小笠原道大ヘッドコーチ(46)。指揮官は「(今のチームに)一番必要なものを戻してもらった」と歓迎しているが、確かにこの2人の考え方は対照的だ。
「高校通算本塁打がゼロの小笠原がプロで本塁打王1回、首位打者2回、打点王1回の大打者になったのは、圧倒的な練習量をこなしたからこそ。『ガッツ』の異名はダテではない。当然、選手にも妥協のない練習を求める。キャンプでは『ケガをする可能性も出てくるけど、やっぱりそれくらいやらないと』とまで言っている。徹底的に選手を追い込もうというわけです。他方、栗山監督は良く言えば、選手の自主性を尊重する。悪く言えば、甘い。この考え方の違いは大きいですよ。昨秋のキャンプですでに、チーム内で『監督とヘッド、大丈夫かな』と懸念する声が上がったそうです」(球団OB)
小笠原ヘッドが陣頭指揮を執った昨秋のキャンプは、日が暮れても練習は終わらず、就任8年目(今季が9年目)の栗山政権では初めて、球場の照明に明かりがついた。それでも「まだ様子見」と平然とする小笠原ヘッドに対し、栗山監督はヘロヘロになる選手に「ダイジョウブ?」「ムリするなよ」と声をかけ、ブレーキを踏んで回っていたというから対照的だ。