大谷に右肘痛再発の不安 リハビリ順調も新フォームがカギ
大谷は2016年のCSで日本最速の165キロをマークした際、「肘が飛ぶかと思った」と打ち明けている。
渡米する以前から右肘を痛める兆候はあったわけだし、それ以降も球速には強いこだわりを持ち続けている。速い球を投げようとすれば、制球が乱れるのではないかとの指摘には、「(球速と制球は)表裏一体。正しいフィジカルで、正しい投げ方をすれば、球速は上がるし、コントロールもよくなる」と答えたくらいだ。
球速と制球が「表裏一体」かはともかく、「正しいフィジカルで、正しい投げ方」をしていたら、少なくとも靱帯を再建する手術を余儀なくされることはなかったのではないか。メジャーでも球速にこだわり、とにかく腕を強く振り続けた。その結果がトミー・ジョン手術を招いたのだから、考え方や投げ方を変えない限り、再び右肘を痛める危険はなくならない。