開幕戦2Gの浦和レオナルドは往年の釜本邦茂を彷彿とさせた
2020年のJ1リーグが2月21日に開幕した。前年のリーグ覇者である横浜FMは、G大阪に1ー2で敗れる波乱のスタートとなった。他にも天皇杯を制した神戸は、昇格組の横浜FCと1ー1のドロー。昨シーズン3位の鹿島は、広島に0ー3と完敗して<初めて最下位に名を連ねる>など想定外の試合が多かった。そんな中で気を吐いたのが、昇格組の柏だ。
札幌に4ー2で競り勝ち、2位と好スタートを切った。ケニア人初のJリーガーであるオルンガが原動力となった。
193センチの長身ストライカーはロングパスに反応して快足を飛ばし、飛び出してきたGKをかわすなどして2ゴールをマーク。昨シーズンのJ2最終・京都戦で1試合8ゴールという驚異的なJリーグ新記録を作った男が、その持てるポテンシャルを遺憾なく発揮した。
柏は、かつて2011年にJ2から昇格するや、いきなりJ1リーグ優勝という快挙を達成した。
その再現も十二分にあり得る――と今シーズンのJ1リーグでダークホースに推す声も多く、オルンガも得点王の有力候補と言えるだろう。対抗馬と目されるのが、開幕戦で2ゴールを決めて湘南に3ー2と競り勝った浦和レオナルドである。