初三塁のレイズ筒香 フィールディングより求められる頭脳
レイズ・筒香嘉智(28)が26日(日本時間27日)のツインズ戦に「5番・三塁」でスタメン出場。2打数無安打と快音は響かなかったが、オープン戦初の内野守備では弱い当たりのゴロをランニングスローで処理して軽快な動きを見せた。
実戦で初の内野守備をこなした筒香は「(オープン戦は)左翼だけだったので、あの距離感で試合に出れたのはよかった」と振り返った。
今季は本職の左翼以外に、一塁や三塁でも起用される見込み。筒香は日本から7種類のグラブを持ち込んでおり、今月上旬に渡米して以降は現地で精力的に内野ノックを受けるなど、守備力の向上に励んでいる。
「ヨシ(筒香)が複数のポジションをこなせれば、攻撃のオプションも増える」と話すキャッシュ監督は、筒香の守備力を確かめるように自らノック。ルーキーの内野守備を「いい動きをしている」と評価しているが、レギュラーシーズン開幕後の筒香にはフィールディング以上に“頭脳”が求められる。
低予算で球団運営するレイズは同地区の金満球団であるヤンキース、レッドソックスの豊富な戦力にアイデアで対抗してきた。今ではメジャーで当たり前になっているオープナーを初めて採用したことで知られるが、他球団に先駆けて大胆な守備シフトを取り入れた球団でもある。