巨人モタが支配下契約で号泣 推定年俸550万円の“孝行息子”
巨人育成2年目のイスラエル・モタ(24)が泣いた。28日に支配下選手契約を交わし、会見で「本当に幸せ」と白い歯がこぼれたのも束の間、会見終盤にドミニカ共和国の両親からのビデオメッセージが流れると、大粒の涙を流して号泣。Tシャツで顔を覆い、日本語で「ヤバイ……」と漏らした。
「家族全員の夢を背負ってやってきた。多くの外国人選手の中でも一番の選手になることが次の目標」と誓った。
春季キャンプでは実戦11試合で打率・341、1本塁打、9打点と打ちまくり、原監督に「キャンプMVP」に選ばれた。巨人の入団テストに一度は落ちながら、1年間の浪人生活を経て2018年に合格。年俸2万ドル(約226万円)で育成契約を勝ち取った苦労人だ。
この日は一塁の守備練習を行ったが、原監督は「彼は肩も足もあるし、基本的にはレフトでしょうね」とメインのポジションを明言した。この勢いのまま、開幕は左翼でスタメンの座を射止める可能性は十分ある。
年俸は推定550万円、背番号は「44」に決まった。活躍次第では億単位の年俸が稼げるのがプロ野球という世界。これからは原監督にとっても、母国の両親にとっても、「孝行息子」になる。