ヤクルト奥川の右肘炎症再発防止プラン 二軍投手Cに聞いた
「キャンプ開始からの1カ月で成長できたこと? プロの環境に慣れてきたことです。これから、しっかり集中してできると思います」
1日、二軍施設で練習したヤクルトの奥川恭伸(星稜)がこう言った。
新人合同自主トレ期間中に右肘の炎症が判明。キャンプ序盤にスローイングが解禁されると、2月22日に初めてブルペン入りするなど、計3度の投球練習を行っている。
今後の実戦登板に向けて課題になるのは、右肘炎症の再発防止だ。奥川は腕の振りが大きく速い分、チーム内には「肩や肘に負担がこないか」と心配する声もある。
小野寺二軍投手コーチは、なるべく肩や肘に負担がかからないフォームを意識させてきたという。
「フォームのバランスが悪くなった時に、それをなくそうと取り組んできました。奥川は投げる際、右側の肩、肘、腰の位置が(下に)落ちることがある。下半身の力が抜けて、(上下の)バランスが崩れるからです。それでも投げられる凄さはありますが、バランスを崩した状態であれだけ腕を振って投げる分、肩や肘への負担はあるのかなと見ていました」