米紙が「見当違い」と一刀両断…東京五輪7.23開催の危うさ
「世界中が病気と死と絶望にいるときに、我々は東京五輪が2021年7月23日に始まることを知った。オリンピックが重要なのはわかっているけれど、日程をいま知る必要はないだろう」
日本時間3月31日、世界中がコロナ禍に苦しんでいる中、「見当違い」という見出しで東京五輪の日程を発表した国際オリンピック委員会(IOC)を批判したのが米紙「USAトゥデー」(電子版)。
世界中が暗いトンネルを抜けて光が見えるときまで発表を待てなかったのか、来年7月にコロナ禍が終息している保証はどこにもない、発表は拙速だと書いた。
まったくだ。世界中で人がバタバタ死んでいるさなかにあえて五輪の日程を発表する必要などどこにもない。
かと思えば、暑さや追加費用の問題を懸念したのは、同日の米紙「ニューヨーク・タイムズ」(電子版)。
「日本やその他の関係者にとって、当初からの日程に近い形で開催されるのは都合のよい選択だった」としながら東京の酷暑と追加費用を懸念。「東京が最も暑い時期に五輪は開催される。水泳、卓球、馬術などの競技団体は春の開催を望んでいた」「日本にとって延期の代償は厳しいものになる。追加にかかる費用は少なく見積もっても20億ドル(約2160億円)」と指摘した。