巨人正一塁手争いで浮上 19歳山下航汰が37歳中島を脅かす
巨人で親子ほど年の離れたポジション争いが勃発する。
高卒2年目の山下航汰(19)が先月28日に練習の中で行われた二、三軍の紅白戦で3安打の活躍。5日に設定された一軍の再始動は延期になる可能性があるが、全体練習再開と同時に昇格する見込みとなっている。
高崎健康福祉大高崎時代は高校通算75発。強打の左打者として2018年に育成ドラフト1位で入団すると、いきなり昨季のイースタン・リーグの首位打者を獲得した。これは高卒新人初の快挙だった。
1月のスタッフ会議後、原監督は「一塁のレギュラー候補」として「北村、昨年(二軍で)首位打者だった山下、ナカジ(中島)。まずは捕手で勝負させるけど大城。この辺は大きなチャンス」と4人の名前を挙げていた。しかし、右太もも裏の肉離れの影響もあり、キャンプは二軍スタート。原監督にアピールする機会は訪れなかった。開幕が4月24日に延期されたことで故障も癒え、間に合った格好だ。
正一塁手争いは決着がついたはずだった。打率・351でオープン戦の本塁打王・中島宏之(37)が好調。二塁の吉川尚が腰に張りを訴えているため、北村は二塁での出場が続く。大城も捕手として開幕マスクの最右翼となっている。ベテランが好調を維持しているため、ライバルは他のポジションに散っていった。そんなタイミングでの山下の復帰だった。