延期でOA枠どうなる? FIFAとIOCは五輪サッカーで犬猿の仲
陸上男子の米国代表カール・ルイスに代表されるように、TVコマーシャルに出るなど<プロのアスリート>の出場が容認されたからである。
FIFAとIOCは次善の策として「W杯の予選と本大会に出場した欧州と南米の選手は五輪本出場できない」という折衷案を打ち出した。
もっとも、ロス五輪の前回1980年モスクワ五輪は、アフガニスタンに侵攻したソ連(当時)に対し、アメリカを筆頭に日本など西側諸国が本大会をボイコット。その反動としてソ連を始めとして五輪優勝3回を誇るハンガリーなど東欧諸国がロス行きを拒んだので「片肺飛行の五輪」と言われたものである。
続く1988年のソウル五輪では東西陣営のボイコットもなく、世界中の国が参加した。FIFAは<23歳以下>とするように再三再四IOCに要請したが、最終的にIOCはこれを拒絶。ロス五輪と同じレギュレーションで開催された。
そのソウル五輪は、別の意味でターニングポイントとなった大会と言ってもいいだろう。