現役力士が陽性反応 大相撲は5月場所どころか年内中止危機
ついに恐れていた「最初のひとり」が出た。
相撲協会は10日、幕下以下の力士ひとりが、新型コロナウイルスの陽性反応が出たと発表した。この力士は現在入院しており、所属する部屋も稽古を中止し、同部屋の力士や関係者は自宅や部屋で待機。今後は感染経路の確認などを行うという。
報道陣の取材に芝田山広報部長(元横綱大乃国)は、「重篤にならないよう心から祈っている」と話し、2週間延期となっていた5月場所(5月24日開催)についても「どういう方向でやるか、決める必要がある」と続けた。
3月場所は無観客で15日間を乗り切れたとはいえ、現役力士が感染した以上、5月場所の開催は極めて難しい。それどころか、7月場所以降も不透明だ。
相撲は稽古や本場所で相手と接触を伴う性質上、コロナ騒動が終息しない限りは常に感染の恐れがある。そうでなくとも、本場所の支度部屋は密集状態。待機する力士でひしめき、普段でさえ、報道陣が取材するときは周囲に気を配らなくてはならない。