「鏡モチ」体型で…ランニングではアゴを出し常に周回遅れ

公開日: 更新日:

 3月場所で大関昇進を決めた朝乃山(26)。富山県出身の大関は1909年の太刀山(後に横綱)以来、111年ぶりの快挙だ。188センチ、177キロの巨体で、ついたあだ名は「富山の人間山脈」。学生時代の関係者らの証言から、そのルーツを探る。

  ◇  ◇  ◇

ハンドボールの強化選手だった小学生時代

 本名は石橋広暉。富山市の中心部から神通川を越えた先にある、呉羽町で生まれた。出生時に3600グラムだった体重は、わずか半年で10キロに到達。呉羽町は「鬼神」の異名をとった22代横綱太刀山の出生地であり、相撲が盛んな町として知られている。

 小学生時代はハンドボールにのめり込み、キーパーとして県の強化選手に選ばれたこともある。同時に相撲も取るようになったものの、当時はそこまで熱心でなく、進学した呉羽中学校でも入学直後はハンドボール部に体験入部をした。

 しかし、当時は「鏡モチ」と形容される体格だけにスタミナに難があったのか、ランニングではアゴを出し、周回遅れはザラ。そんな朝乃山を相撲部に勧誘したのが、顧問の杉林雅章教諭だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…